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映画好きな友達との会話で出てきた作品「Block Party」。
NewYorkのブルックリンにて、デイブ・シャペル(Dave Chapelle)が主催したライブの模様を収録したドキュメンタリー映画。
たまたまレンタルDVDの特集で目にとまる場所に置いてあったのもあって、軽い気持ちで観たのだけど、懐かしさと時間を感じさせないカッコよさで大興奮。
予想をはるかに超えた満足感をもたらしてくれた。
Contents
映画について
監督はミシェル・ゴンドリー。
wikipediaには「フランス出身の映画監督、映像作家」とあるが、映像業界関係者の話を聞いていると、どちらかというと「有名なミュージックビデオを作っている映像作家」という感じがする。

出典: Wikipedia
ホストは俳優、コメディアンのデイヴ・シャペル。この映画でホストを務めるだけでなく、脚本やプロデュースにも関わっているらしい。

映画では、馴染みの店に出向いて集客したり、セントラル州立大学のマーチング・バンドをパーティに誘ったりと、自分の足を運んでパーティを作り上げようとしている様子がみられる。
出演アーティスト
2004年9月18日、雨。
NYのブルックリンにて大物アーティストが集結。オーディエンスは、カッパ着てたり傘さしながらでも、みんなノリノリ。
タリブ・クウェリ(Talib Kweli)、カニエ・ウェスト(Kanye West)。
コモン(Common)、エリカ・バドゥ(Erykah Badu)
いい声すぎる、DIVAたち。
エリカ・バドゥ(Erykah Badu)と、ジル・スコット(Jill Scott)
The Fugees。
待ってました!の歌姫、ローリン・ヒル(Lauryn Hill)。
同級生がこの映画でメロメロだったなぁ
いいわぁ〜。今すぐここにまじりたい。
今回、個人的にめっちゃカワイイと思ったのがモス・デフ(Mos Def)。
この人、声のトーンも話し方もゆるくてイイ〜。
などなど、その他アーティストのインタビューも収録されてます!
みどころ
HIPHOPやR&Bの本場のブロックパーティ。集結したアーティストの豪華さと、それを支えるオーディエンスの盛り上がり。
夜まで続いてるのに、人は絶えない。リズムも絶えない。
見ているとワクワクしてくる、この感じ。

デッド・プレズ(dead prez)のキレキレのラップは、10年以上経った今にも通じる内容だと思う。
現実の世界で考えのある奴らは 俺たちと変わらない
現実の世界にはくだらない曲が満ち 貧者が億万長者になる
俺の助言はリラックスすること
やりたいことをやれ
とか
俺たちは仲間だ
音楽で食うのは楽じゃないとわかってるが ラッパーにも愛はある
だがいくら稼いだかを自慢する、そんな曲ばかりラジオから流れてくる
ビデオもおなじ どれも同じでうんざりだ
レコード会社は曲を叩き売り ラッパーは契約しても貧乏暮し
どっちが欲しい?
高級車か正義か?
ぜいたくな暮しか自由か?
おれは目がくらんだりしない
白人どもを追い出すまで本物のラップをやり続ける
「It’s Bigger Than Hip Hop」より。
そもそもBlack Musicと呼ばれる音楽には、白人による黒人差別の時代背景がある。
何年経っても、どの業界においても「人種差別」というものは存在する。現に、日本にいればあまり気がつかないかもしれないが、世界のアジア人に対する差別というものも存在している。
日本においてHIPHOPが一部で熱狂的に支持されたのは、日本人が持つ国や社会に対する理不尽さや抑圧を継承した世代が、共感していたことも理由の一つではないかなと思う。
どんな状況に置かれていても、芸術表現することにおいてその瞬間、人は自由である。
終わりに
アパレル業界の友達に聞けば、最近一部では、BlackMusicが流行っていたころのファッションの流行が再来しているらしい。解散したバンドやグループの再結成のニュースもよく耳にする。
音楽においては個人が簡単に音楽を作ることができて、EDMがもてはやされる今の時代に、裏路地から生まれたゲットーなHIPHOPが若者の気持ちとリンクするか、というとまったくそうとは思えない。
しかし、かつてHIPHOPやR&Bを聴いていた世代においては、この作品は純粋に「やっぱりカッコイイ」という気持ちを思い出させる作品だと思う。
白人はなぜ黒人を奴隷にしたのか。
それは白人はなぜ日本人を(陰ながら)奴隷にし続ける必要があるのか、につながる気がしてならない。
Nozomi.

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