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初めてLINEスタンプを作ってから、もうすぐ1年経とうとしています。
また新しいスタンプを考案中なので、自分の中でおさらいの意味も含めて、初めてのLINEスタンプ制作について、まとめてみました。
黒髪チャコとネコのリモ【日本語版】【英語版】by Nozomiam
https://nozomiam.net/nozomiam_linesticker_chacoandlimo_jp/
Contents
初めてのLINEスタンプ制作
初めて作るLINEスタンプ。
仕事ではないはずが、結局やってるうちに流れが仕事みたいになりました。
今回はリクエストをくれたHisakoと、打ち合わせしながら作った流れを書きます。
「スタンプは自分で作ってるし、知ってるわー」って人はスルーしてください(笑)
- 仕様を確認(画像サイズ、マージンなど)
- 審査基準を確認
- ラフを描く&絵柄などを決める
- スタンプの種類を決める(セリフとか)
- スタンプの種類の順番を決める
- スタンプのデータを制作する(使用ソフトなど)
- アップロードする(圧縮して一回でアップすると楽)
- 審査を待つ
- 審査を通過したら、販売開始
- 販売開始後のスタンプ情報の修正やアップデートについて
1. 仕様を確認(画像サイズ、マージンなど)
既知な情報だと思うので、なるべくサラッといきますね!(いつも話長いから 笑)
数
40パターンの画像に、メイン(LINEスタンプ検索時に表示されるサムネイル)画像、LINEのアプリ内でスタンプを選ぶ時のタブボタン画像、合わせて42個作成します。
メインとタブの画像を40パターンのうちのどれかで済ませるなら、40枚の画像を作ればOK。
サイズ
メイン画像 | スタンプ画像 | トークルームタブ画像 |
必要数:1個 フォーマット:PNG サイズ:W 240×H 240 pixel |
必要数:40個 フォーマット:PNG サイズ (最大):W 370×H 320 pixel |
必要数:1個 フォーマット:PNG サイズ:W 96×H 74 pixel |
上記、サイズより小さくても大丈夫、なんですが、マージン(空白)を取った後、なるべく画面いっぱいに配置したほうが見やすいと思います。
マージン(空白)
マージン(空白)は10px程度、とありますので、制作ソフトの背景にグリッドを表示して確認していました。上半身だけのスタンプ画像作成は、全体のサイズより一辺10pxずつ引いた大きさの枠でマスクしました。
文字
これはガイドラインにはないと思いますが、スタンプに文字を配置する場合。LINEのトークルームの背景って、使う本人が設定できます。ということは、背景が暗いところに、黒い文字だったら・・・
当然、文字が見えなくなってしまいます。
文字は袋文字にしてあげると、どんな背景でもスタンプの文字が見えるという親切さを醸し出すことができます(笑)
向き
これも、特にガイドラインに書いてないんですけど、キャラクターの向きがある時は向かって右向きに作成するといいです。
自分が相手に送る場合はキャラは左を向いて投稿されるんですが、相手のトークルームからみたら、自分は左にいるんですね。
左側:相手 / 右側:自分
「CHU!」みたいなスタンプだった場合、あっち向いてたらちょっと悲しい・・・実際、他のスタンプを使ってて思いました。
「これ、相手にキス届いてないよね?」と。笑
(可愛いから使ってるけども)
その他、詳細はLINEスタンプ制作ガイドライン参照です。
LINEスタンプ制作ガイドライン
https://creator.line.me/ja/guideline/
2. 審査基準を確認
タバコや、お酒、暴力表現、肌の露出が多いなど、NG事項が結構あります。
簡単にいうと、「良い子にやさしいLINEスタンプならだいたいOK」ってことかな、と。
といっても、他のスタンプを見ると、タバコとかお酒の描写があっても販売されてるのも事実。審査担当のさじ加減なのでしょうか。謎。
ちょっとスカしてるお兄さんとか描きたいのになぁ。
LINEスタンプ審査ガイドライン
https://creator.line.me/ja/review_guideline/
3. ラフを描く&絵柄などを決める
オシャレにモレスキンのノートとか使えばいいんでしょうけど、当方、A4のコピー用紙にザクザク描きます・・・
ラフの感じと清書した感じはまた感じが変わるので、今回はときどきHisakoにメールして見てもらったりしました。
4. スタンプの種類を決める(セリフとか)
まずエクセルで、思いつくパターンをかんたんな表にしました。
それを一回Hisakoに見てもらって、差し替えしたり、これは本当に要るか?要らないか?を相談して、40パターンを決定。
打ち合わせした時に、Hisakoと「いろんなスタンプを買ってみたけど、全部使えるスタンプってないよね」っていう話になったんです。
今回はHisakoが全部使える、あったら絶対使いたいセリフを優先順位として取り入れました。
・・・今更だけど、「了解〜」って欲しかった(笑)
5. スタンプの種類の順番を決める
当時の仕様上、5ページにわたって横にスクロールしなければならないのを考慮して、40 パターンをどう並べたら使いやすいかを、最初に考えるべきだったのですが。
作ってから「あ、順番どうしよう」となったんです(笑)
最初によくありがちな、ザ・見切り発車。
で、こうなりました。
コンタクトシート作成、印刷して、切って、順番を整理。VIVA アナログ・・・
そのあと、すべてのファイル名を変更しました・・・凹。
ファイル名は作った後から変更してもいいけど、制作時に上から順番に01.pngとしていくと楽です(サムネイルはmain.png、タブの絵はtab.png)。
今だったら、上からスクロールできるから、そんなに考えず、なんとなく使いやすいように並べればいいだけかもしれないです。
6. スタンプのデータを制作する(使用ソフトなど)
どうやってスタンプのデータ制作しているのかは、割愛します。
すでに他のブログでも制作方法がわかりやすく説明されているから、いいかなーって・・・Google検索したら一発です 笑(リクエストがあれば、もしかしたら、書くかもしれない・・・未定)。
制作時間は、打ち合わせやラフは除いて、データ作成だけだと10日前後だったと思います。
企画からなにから全部自分でやるより、一緒に考えたり、出来上がりを待ってる人がいるっていうのは結構モチベーションになっていたみたいです。
使用ソフト
今回のLINEスタンプ制作に使用しているソフトは、Clip studioです。Adobe Illustrator、Photoshop、Photoshop系のフリーソフトでも作れるとは思いますが、ペンタブレットで絵を描くならClip Studioが楽!
Photoshop、Comicstudio、SAIなどのペイントソフト使用経験があれば概念は似てるので、苦なく使えると思います。
ペンタブ
使用しているペンタブレットはWacom Intuos Proです。
欲を言えば、またCintiqを使いたい。目がチカチカするけど、直接描けるのってほんと楽なんだなって思う(画力の問題かもしれない・・・)。
その他小物
余談ですが、ペンタブレットを使用する時は、利き手に手袋付けるといいです。
夏の場合は汗対策、通年で汚れ対策にも。
自分の場合、しばらく使ってると、縦書きのノートとってる時に汚れる部分が、微妙に汚れてくる気がするんで・・・・・(いや、掃除はしてますよ。汗)
ワコムストアではこんな2本指グローブがあるようです。
出典:ワコムストア
これを知らなかった自分は、100円均一で小さめの手袋を買って、親指と人差し指をざっくりハサミで切って使ったりしています(笑)
7. アップロードする (圧縮して一回でアップすると楽)
先ほど作成したファイル(01.pngから始まる連番の40ファイルとmainとtab)を圧縮し、ファイル名「upload.zip」にして、一括でアップすると楽です。
一つ一つのファイルをアップロードすることも可能みたいです。
リクエスト申請をして、ステータスを「審査待ち」にします。
8. 審査を待つ
2014年11月頭ごろ 承認(無事、一発審査通過。良かったー!)
2014年9月頭ごろ アップロード。
約2ヶ月はかかっていますね・・・。
時期にもよる(LINE側の審査担当の匙加減という噂もある)らしいのですが、最低でも2、3ヶ月はかかると見込んだほうがよさそうです。
審査に引っかかり、リジェクト(差し戻し)された場合は、修正して、またアップロードして、審査待ち、というループにハマる人もいるらしいです。ガイドラインを読み、Google先生と先人に学びましょう・・・。
そんな事情は知らないHisakoからは
「まだ〜〜〜?」
というLINEがよく来ていました。待たせてごめんよ 笑
9. 審査を通過したら、販売開始
LINEからアカウントに紐付けしたメールアドレスに通知が来るので、マイページにログイン後、ステータスを変更して販売開始です!
10. 販売開始後のスタンプ情報の修正やアップデートについて
すでに販売開始しているLINEスタンプの内容(作者名、説明文など)を変更した場合は、販売しながらアップデートを行うことができます。
最初、情報の変更を行う時、修正したら一回販売自体が止まるんじゃないか?と思って不安になり、Google検索したり、Q&Aなどを探しました。でも、これという答えが見つからず、最終的にLINEに質問しましたが・・・
返事、来ませんでした 笑
「なぬー!スルーかいっ!!!もうええわ、やっちゃる〜!ポチッ」
とやってみたら、修正申請してても販売は続行しているようでした。
内容の修正は、結構すぐに承認されるので、承認されたらアップデートすれば反映されます(反映時間はまちまち)。
※ バージョンの部分がアップデートした回数。
※ ステータス部分に販売中とありますが、販売しながらだとこの上に申請中/承認など表示が出ます。
販売中のLINEスタンプ
黒髪チャコとネコのリモ【日本語版】by Nozomiam
http://line.me/S/sticker/1078930
黒髪、猫好きなあなたへ。
ぜひご贔屓に!
作ってみた感想
実は、最初は英語版で、販売エリアを全国(日本を含む世界)に指定して販売していたのですが、途中で同じ絵柄で日本語版も欲しい、ということで少し後に作ってすぐにアップロードしました。
すると、そこでリジェクトが来たんですね・・・。
審査ガイドラインの
1.11. 既にスタンプショップで販売されているスタンプの複製
に該当するということで・・・。
仕方なく、
- 日本語版の販売エリア:日本
- 英語版の販売エリア:日本以外全て
に設定して公開しました。
同じ絵柄で、日本語版と英語版が欲しい場合は
- 日本語版と英語版を作って同タイミングでアップロードする
- 日本語 =販売エリアを日本のみに設定
- 英語=販売エリアを日本以外すべての国に設定
など、ターゲットによって設定するといいかもしれません。
そして、学んだことと反省
今回のスタンプのデザインで言語を分けてみて、「英語版は英語版として、日本を含む全世界向けにしたままでよかったのかもしれない」と感じました。
最初の状態をそのままにしておいて、日本語版はデザインを新しくすればよかったな、と。また新しく描くから時間はかかるかもしれないけれど。
考えてみたら、そもそもHisakoのように「英語を主に使う国際交流をしたい」人がターゲットだったはず。
それなのに、今の状態では日本にいる人は英語版を買えない。
さらに、海外から日本に来ていて、日本のキャリアのスマホを契約していたと仮定する外国の人も英語版、買えない。
そして、決定的なのは、英語版のみで全世界向けに販売していた時のほうが、売り上げが良かったという・・・笑
でも、こうしてまとめて書いていて、腑に落ちました。
原因と結果って結びついてるんだなーって。
当たり前のことなんだけども(笑)、改めて、ほんと納得。
やっぱり最初のコンセプトから微妙にズレた結果なんでしょう。
このあたりは、表面的な部分より、深部の大もとがしっかりしていないと全部ずれていくのね。
何においてもブレないって大事・・・
いやー、学びました。
気づくのちょっと遅いけど。笑
初めてのLINEスタンプ制作は、こんな感じでした。
長くなりましたが、小さな何かでもお役に立てていれば幸いです。
LINEスタンプ作り、一緒に楽しみましょう!
Nozomi.
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