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先日、友達の誘いで「ブラックパンサー」を観に行ってきました。急だったので予習も何もしないで行ったのですが、タイムリーでとってもよかったのです。
映画「ブラックパンサー」が語るもの
ネタバレはできるだけナシにしたいので、あらすじはインターネットより拝借。
アフリカの秘境にあるワカンダで産出される鉱石ヴィブラニウムは、全てを破壊してしまうほどのパワーを持つ。歴代の王は、悪用されないように鉱石の存在を極秘にしていた。若くして王になったティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)は、謎の男エリック・キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)がワカンダに潜入しようとしていることを知り……。
引用:Y!映画
自分に何が響くのかは人それぞれ違いますが、今回の私にとって響いたのは
「王とは何か?」そして「世界をどう見ているか?」。
出典:http://www.cinema-frontline.com/
伝統的な王としてのアイデンティティを育てられる環境にいた主人公。しかし、自分と正反対の環境で育った相手と対峙する場面がやってきます。
その相手に対して、どう理解し受け止め、どう向きあい、変革を起こしていくのか。
王としての、意識。
エネルギーの使い方。
自分の国が持つ資産や技術は一歩間違えれば世界を破壊する武器になる。
国民を守り、世界を脅威に晒すことなく、かつ、成長をしていくための、その視点。
スピリチュアル的な視点では、この世界には究極、自分しかいない、と言います。
その場合、自分が王であり、女王である、ということ。
心理で言えば、男性性と女性性のバランス、と言われる部分。
多くの人間が「自分」というマインドの中で生きており、マインドを通してこの世界を見ています。
深いところで、何を信じ、世界をどう認識しているのかが、人生に反映される。多くの人間が、それが自分で、それが自分の世界だ、と信じている。そして、多くの人間が世界はそういうものだ、と「諦めて」流されていく。
繰り返し「人生」が語りかけてくる出来事を「自分の人生とはそういうことがよく起こるものだ」と思い込む。本当は「人生」が「自分」に知らせて向き合わせたいことが在るから起こっている出来事のではないのか。
同じことが繰り返し起こるのなら、実際は学べてきれていない。それは、先祖代々継いでいる「何か」かもしれない。根本に在る原因の「何か」を探り、自分で向き合わない限り、結局同じところをぐるぐると廻るだけなのだ。
さぁ、いま「自分」は「世界」をどう思っているだろうか。
「恐怖」から見ているか?
「信頼」しているか?
「愛」はあるのか。
「人生」は何かを語りかけて来ているだろうか?
自分の中の「王」は、どこを見て、どこに向かっているのか。
今時期、個人的にいろんなことが濃縮して起こっている時期だったのもあり、そんなことを考えました。
ブラックパンサーの世界観
どこかでチラッと見た情報で、この映画の世界観はアフリカをベースにデザインされていますが、言語は一からデザインしているらしいのです。テガミバチという漫画もそうですが、オリジナルの言語は世界観をより奥深いものにしています。
進歩した技術によってリアルで美しいSFに仕上がっているだけでなく、太古から流れる自然との共存を大事にしてきた民族的エッセンスと近未来(というか進歩していた過去の世界)のエッセンスが美しく描写されており、視覚的にもすごく好みでした。
黒人メインのキャスティングなのも、とても美しくて見応えがあります。
少し話はそれますが「「顔」が表現する性格がある」と感じました。心に深い傷を抱えた男性の顔っていうのは、いくつかタイプがあるけれど、今回の出演者の顔には個人的にすごく見覚えがあり(苦笑)、「そこも卒業だな〜」と。そして、もっと占星術に詳しいと物語のキャスティングに真実味が帯びて面白いんだろうと思いました。
サントラは、聞きなおすと、エレクトロ系SF映画そのものでしたが、アフリカニズム的なサウンドの曲は魂の懐かしい記憶を呼び戻されるようで胸が踊りました。
また観たい、タイムリーでいい映画でした。
Nozomi.
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