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時々、ふんどしパンツのFacebookのグループで「どんな生地を使っていますか?」「生地について教えてください」というコメントがあります。 これまでふんどしパンツ愛好家から聞いたオススメ情報と、ほぼ初心者から裁縫を始めた私自身の目線を絡めてまとめてみます。
Contents
生地/布を選ぶということ
まず、姫パンシリーズにおいては、布選びの段階で、すでにセルフセラピーを楽しもう!というスローガンが掲げられており、基本は「目で見て」「触って」「キュンとする」を体感しながら布を選んでいただくことをオススメされています(牡牛座的です)。
日中、自分の体から見たら一番身近な存在とも言える下着。どれくらい自分の感覚を信じられるか、楽しめるか=自分自身と繋がっているのかは、体感が教えてくれるとのことです。
特に初心者で自信がないという皆様、最初は布選びも、縫製も、うまくいかないこともたくさんあるかもしれませんが、失敗したらまた作ればよいのです。失敗が怖い場合は、まずは練習用の布で作ってみましょう!そして、とにかく自分が気に入るまで、まずは布を選び、作り続けてみましょう。やればやるほど、どんどんわかってくるから大丈夫。
以上を踏まえた上で、本記事では、これを使うべし!というわけではなく、こんな感じですよ〜、というゆるめの情報提供と思っていただければ幸いです。笑
それでは参りましょう♪
ふんどしパンツ、姫パンや手作りブラでよく使われている生地まとめ
コットン(綿)100%(初級・中級)
王道のコットン100%。といってもいろいろあります。オックスなど硬い生地もありますので、実際に手触りを確認しましょう。自信がなければ、まず自分用や友達に作って着用してみることをオススメします(注:硬すぎる生地は不快感が発生します・・・)。記事の種類、名称と用途についてはこちらなどを参考にしてみてください。
参考記事 ▶︎ http://www.geocities.jp/toys2713/cos/jisaku/tsukuru-qa.html
シーチングやブロードは滑りにくくて針通りがよく、縫いやすいと言われており、初心者におすすめ。生地によりますが、程よく厚めで肌触りのよいものがたくさんあること、メジャーなだけに柄も豊富です。
出典:コットンこばやし
人気のバラ柄は、YUWAや
出典:楽天
キルトゲイトでもよく見かけます。私はキルトゲイトが好きです。
出典:楽天
てぬぐい(初級・中級)
吸水力もよく、暑い季節はとくに汗を吸ってくれる。昔から日本人にとって馴染みの深い「てぬぐい」。最近では100円ショップでも、かわいい柄の手ぬぐいをたくさん見かけます。
出典:アトリエあっぷるぱい
手軽にブラ作りが楽しめるので、手ぬぐいブラやお姫様ブラを最初に作るときにもオススメです(注:バストサイズによって長さが足りない場合もあります)。
肌面に「晒(さらし)」を愛用しているという方がいらっしゃいました。手ぬぐいになる手前の生地ですね(参考記事 ▶︎ 手ぬぐいとさらしの違い)。
綿ローン(初級・中級)
シャツやワンピースに使われることもある綿ローン。
出典:楽天
コットンよりも薄手で若干透け感があるものもありますが、手触りが滑らか。平織りで織り目が荒く、隙間があるため薄くて軽いそうです。もともとはリネンを真似て作ったのが始まりとか。個人的にはリバティのタナローンを触ったとき、ローン生地なら綿ローンも同じじゃないか?と思いつき、いくつか作ってみましたが手触りもいいし、軽くてかなり気に入っています。
コットンシルク(初級・中級)
生地を探していてコットンシルクとやらを発見。何%かシルク混のコットン生地。
出典:楽天
リネンに近い雰囲気がありますね。著者の気になっている生地の一つです。
ダブルガーゼ(Wガーゼ)(初級・中級)
赤ちゃんや幼児グッズにもよく使われている生地。子供用ふんどしパンツ(ちゃいるど姫パン)だけでなく、通常のふんどしパンツ本体、裏地やウエスト紐の部分使いなど、幅広く使われています。汗をよく吸ってくれる上に、肌触りが優しいので、夏や汗をかきやすい人にも大変人気です。夏にウエストがかぶれやすい人やアトピーの方はダブルガーゼにすると緩和することがあります。ものによって色落ちするので、濃い色は色落ちのチェックをしたほうが良さそうです。
出典:楽天
個人的には肌に当たる裏地によく使用します。無地だけでなく、プリントもあります。
出典:楽天
出典:楽天
ダブルガーゼは水通し・地直ししたほうがいいと言われる生地です(水通しに関しては後述します)。 姫パンの紐に使う場合で、家庭用ミシンの場合は、目落ちしやすいので、クッキングシートを使うなどして工夫しています。
参考記事 ▶︎【姫パン】ストレスフリーなふんどしパンツのひも作りにはコレ&ミシン目が落ちない秘訣
オーガニックコットン(初級・中級)
オーガニックにこだわるなら、オーガニックコットン系がよいでしょう。その場合は洗剤もアルカリウォッシュや重曹など界面活性剤が入っていないものが良いかもしれません。
オーガニックコットンのネルなどは布ナプキン、布ライナーの肌面にもよく使われています。ふんぱん業界では、冬のふんぱんの肌面に薄手のネルを使い暖かく、というのが2016年の秋冬に流行っていました。
リネン(初級・中級)
主にナチュラル系の方に大人気のリネン。
出典:楽天
綿麻(コットンリネン)など、ミックス系もあります。
麻が入った生地はメーカーや種類によって手触りや厚みが変わってくるので、実際に触ってみるのが一番だと思います。生地選びに慣れていれば、オンラインショップで判断し、購入することも可能でしょう。
ニット/スパンフライスなど(中級・上級)
出典:アトリエあっぷるぱい
巻きロックがある、裁縫スキルが高い、など中級、上級者向け。肌触りは優しいものが多いですが、初心者には扱いが少々大変そうな伸縮性のある生地です。が、アトリエあっぷるぱいの作品のように、こんなに可愛いランジェリーが作れるなら挑戦してみたい!と思ってしまいますね。下着に使うので、少々薄めの生地を選ぶと良いでしょう。
リバティ(中級・上級)
肌に吸い付くような滑らかで上品な「タナローン」生地で有名。私はふんどしパンツで裁縫をはじめてから知りましたが、手芸・裁縫界隈では、一定数のファンがいて有名な生地のブランドです。柄の種類もいろいろあります。
出典:楽天
無地のタナローンもあります。
シルクローンというシルク混のタイプもあるようです。
再生繊維を使ったリヨセルローンという薄手のローン生地も。タナローンよりもさらに薄手で、さらっとした肌触りが特徴。ふんどしパンツに使っている作家さんを拝見したことがあります。
生地の中では確固たるブランド力を誇る、高級生地の一つと言えます(3000円前後/m)。
前述したYUWAにもリバティのタナローンと張るクオリティを目指したのではと思われる「マスターローン」という生地があります。お値段もリバティ級ですが、なめらかな手触りが素晴らしいです。店頭で見つけたら触ってみてください。ローン生地にもいろいろあるようです。
ソレイアード(中級・上級)
ソレイアード(SOULEIADO)は、フランスの生地ブランド。手芸屋さんではリバティの近くにあったりします。シーチング、キルト生地など生地タイプあり。お値段は生地によって違うようです。綿ローンタイプの手触りはリバティに似てさらっとしています。
出典:楽天
リバティやソレイアードは一部商用利用不可のものがありますので要確認。締め付けないシルク下着のブランド「Puntoe」でも部分使いに採用されています。
シルク(絹)(上級)
シルクの主成分はタンパク質。お肌の成分に近いアミノ酸で構成されているため、シルクの姫パンを履き続けると肌がツルツルになってくるとの声が寄せられています(個人差があります)。
シルクは初心者にとっての憧れでもある存在。生地が滑りやすいので、初心者には裁断も縫製も大変かもしれません。ミシンは家庭用よりも職業ミシンが良いでしょう。ふんどしパンツ業界では、実際にふんどしパンツを作り続けていくとシルクに行き着く傾向があるように感じます。
元初代姫パン事務局のはるちゃんは、自身で手染めも行うほどシルク好きとして知られていますが、糸もシルクを使っているそうです。
水通し・地直しについて
生地によりますが、コットンや麻、ダブルガーゼは水に通すと縮むため「水通し」、ゆがみを直すために「地直し」をすることがあります。
参考記事 ▶︎ 布のゆがみを取ろう! 地直し・水通し(Usakoの洋裁工房) 参考記事内
今の日本の生地は出荷前に、水通ししなくていいように加工をしてから出しているので、ほとんど地直しはしなくていいといわれています
とあるように、コットン生地は水通ししないという方も。明らかに糊がついてるな〜という場合のみ水通ししている、など、実際はここも人それぞれ(経験値からの判断)だったりします。ダブルガーゼは生地の性質上ゆがみが生じやすいため、地直ししてから裁断するほうが扱いやすいでしょう。
生地が濃い色の場合、染料などによっては色落ちするものもあるので、水通し時についでに確認してみてください。ふんどしパンツは手洗いする人、洗濯機で洗う人、それぞれありますので、販売する時には色落ちする旨記載するのが良いかと思います。
番外編:レースやリボンについて
ワンポイントのリボンは、出来上がりのものを使ったり、
出典:楽天
サテンリボンを自分で結んでリボンを作って最後に縫い付けています。
出典:nozomiam.net
私は超初心者だったため「このリボンって自分で作るんですか?」と質問しました。笑 さきほどの写真のリボンは5〜6mm巾。
4mm前後でも少し華奢さが表現できてかわいいですよ。
▲ 上:4mm 下:6mm
デレコーション用のレースの幅ですが、本体縫い合わせの前に最初に縫込む場合は幅太めでもOKですし、フリフリする場合は2cm、3cm前後を使う場合が多いように思います。
これも全て「好み」なので、ぜひいろいろ試してみてお気に入りを見つけてくださいね。私は姫パン作り初期の頃、レースなどの小物は手芸のナカムラさんがお買い得と教えてもらってよくチェックしています。
ふんどしパンツのキットがあります
「正直、生地から選ぶのがしんどい・・・」という姫様に朗報です。姫パンの「アトリエあっぷるぱい」では、裁断済みの生地とデコレーション(レースやリボン)がセットになった「ぬいぬいセット」というキットがあります。
出典:アトリエあっぷるぱい
股上深めが好みの場合は、ハルちゃんのすっぽり姫パンぬいぬいsetがいいでしょう。
出典:ツインハート
是非チェックしてみてください(minne会員登録後、作家をフォローすると入荷時にメールで通知が受け取れます)。
出典:たまゆら
最後に
長くなりました!ここまでお読みいただいてありがとうございます。
いかがでしたでしょうか
ふんどしパンツが流行し始めた時、最初はナチュラル系重視の傾向が強かったので「麻」「オーガニックヘンプ」「オーガニックコットン」(色は手染め)であるべし!という感じが主流で、なかなか理想の色に出会うのに苦労した方も多いかと思います。そこに「かわいい!重視」でカラフルなコットンを使う手作りふんどしパンツブームで、今はかなり自由度が上がりましたね。
某手芸屋の店員さんもおっしゃっていましたが
「生地との出会いは一期一会です」
だそうです。
ぜひ素敵な生地にたくさん出会って、「かわいい♡」で心踊る時間を楽しんでください♪
また、本記事に掲載されていない生地のオススメがありましたら、ぜひコメントよりお願いいたします!参考になりましたら幸いです♪
※ 商品のリンクやメーカー、ブランドは「参考」として掲載しております。
※ 中には「商用利用不可(販売禁止)」の生地もありますので、作品を販売する場合は確認してください
(この記事は姫パン&女神ブラファンサイト[旧]より移行しました)
Nozomi.
このブログでご紹介・おすすめしているリラックスショーツ・リラックスブラは主に「はごろもランジェリー」の型紙を使用しています。2500部以上の販売数を達成した、某ふんどしパンツの型紙企画制作経験から作られた型紙です。
従来の、魅せる為の下着、補正する為の下着とは別ジャンルの「リラックスする為の下着」それが「リラックスランジェリー」です。補正力はありませんが、自分で調整できる作りで、余分な締め付けがない為、緊張した体を緩めるとして支持を集めています。
最近では、就寝時のみふんどしパンツを着用して、良質な睡眠を促進すると言われている「夜ふん」が若い世代でも注目されているようです。
「自分で作るのはちょっと・・・」「お裁縫が苦手」という場合は、完成品の注文もできます。裁縫初心者でも大丈夫!まずは簡単な「手ぬぐいブラ」や、生地選びが苦手な方に嬉しいキットもあります。
私自身は中学生の裁縫レベルから初めましたが、コツコツ続けて自分で作れるようになりました。型紙には、初心者がつまづきやすいポイントをカバーした、わかりやすいレシピがついています。
自分の体に合った下着を一緒に作りませんか♪