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商標登録をそろそろしたほうがいいなと思い、いろいろ調べ、自分で申請してみましたのでド素人目線でシェアします。本記事は基本の流れを記したもので、途中「禿げそうになったイレギュラー案件が発生」したのですが、それは可能であれば別記事にまとめていく予定です。
Contents
商標登録の申請をする方法3つ
まず、商標登録の申請をする方法はいくつかあります。
- 弁理士さんなど代理人に頼む
- 自分で調べて書類を作成し特許庁に送る(か、持ち込みする)
- 各県に存在する「知財総合支援窓口」を利用し、書類を作成し提出する(オンライン、郵送)
1は超有料、でも楽
2は電話代などの通信代と手間はかかる
3は電話代や場所によっては交通費と手間がかかります。
自分は、2のようにド素人が自分で資料やマニュアルを読んでどうにかなるもんじゃないだろうなと思っていたのですが、どうしていいかわからなかったので、結局1から順に追ってやっていくことになりました。
結論「ど素人は3がベスト」だと思います。笑
本記事では1,2について書いています。3については記事最後の方に全国の窓口を探せるURL掲載しましたので、お探しの方はそちらへどうぞ。3へ行った詳しいやりとりは後日別記事にする予定です。
商標登録っていくらかかるの?弁理士さんの場合
庶民出身の癖で「まずいくらかかるのかな?」って考えてしまう自分です(笑)
まず、よくわからないまま、弁理士さんに無料相談&見積もりを出していただいたのですが、見積もりはこんな感じでした。
種別 | 項目 | 単価 | 区分数 | 出願数 | 金額 |
報酬(課税対象) | 商標出願基本手数料 | 14,800 | 1 | 2 | 29,600 |
登録料納付手数料 | 14,800 | 1 | 2 | 29,600 | |
立替費用(非課税) | 印紙代(出願) | 3,400 | 2 | 6,800 | |
印紙代(区分) | 8,600 | 1 | 2 | 17,200 | |
印紙代(登録) | 16,400 | 2 | 32,800 | ||
報酬合計 | 59,200 | ||||
消費税 | 4,736 | ||||
報酬小計 | 63,936 | ||||
立替費用小計 | 56,800 | ||||
合計請求額 | ¥120,736 |
「ッッッ・・・高ぇ・・・・・汗」
弁理士さんにお願いするのが必要なこともあります。
ズバリ、自分が海外に住んでいて(自分が日本に住所がない)日本に代理人がいない場合。
国籍が日本にない場合は代理人を立てることが必要だそうです。商標登録申請は知り合いにお願いするなど、代理人をたてることが可能ですが、代理人が代金をもらったりして手続きすることは弁理士法違反になるらしいので注意。
商標登録の手続きにかかる料金は?自分で行う場合
これ、自分でもできるのでは??
まずは、いくらかかるんだ????(やっぱりそこ気になるw)
画像と内容は全く関係ありませんw
出典:ぱくたそ
とりあえず自分でやる場合の料金をざっくり把握しよう。
商標登録申請時
- 出願手数料 = [ 3,400円 + ( 区分の数× 8,600円 ) ] → 特許印紙買って書類に貼って提出する分
- 書留送料(印紙の合計料金による)→ 書類を送るときの送料
- 電子化手数料 = [ 1,200円 + ( 700円 × 提出書類の枚数 ) ] → オンラインで出願する場合は無料。提出後1週間前後で別に請求がくる(要マイナンバーカード)。
区分の数、というのは「区分」という、「カテゴリ」みたいなものがあり、どの分野に商標登録するのかを指定する。
自分の出す商標を、どの分野で名称の権利を主張したいのか、という感じです。区分がカテゴリなら、指定商品/指定役務は小カテゴリ。
こちらから調べることもできます。
例えばアパレル系であれば区分が「第25類」、「指定商品/指定役務」が「被服」となるので(このカテゴリは聞けば教えてくれます)、その場合は
( 例)
1区分
[ 3,400円 + ( 区分の数=1 × 8,600円 ) ] =3,400円 + 8,600円 = 12,000円。
特許印紙 12,000円分を書類に貼って提出する。
もう一つ「第16類」の「型紙」という役務を追加した場合
2区分ということになる。
(例)
2区分
[ 3,400円 + ( 区分の数=2 × 8,600円 ) ] =3,400円 + 17,200円 = 20,600円。
特許印紙 20,600円分を書類に貼って提出する。
って感じ。
文字で書かれてもわからんかな〜〜〜 笑
って、自分はわかりませんでしたw
ざっくり言うと、商標申請する業界を多くすればするほどお金もかかりますよ〜!てことです。
◉ 予備知識 ◉ ————————————-
このへんの区分、カテゴリ選びは、自分(または自分の会社)がどういうビジネスを今後行っていきたいのかにも関係します。役務の数は最大数が決まっているものもありますが、最初から余裕で商標取得できる場合は、先々必要になる役務も取得しておくことおすすめされました。
後から役務だけでも追加するのはまた新規で申請するのと同じ手順を踏むので、手数料がかかります。イレギュラー時にはマニュアル通りの書き方にならないこともありますので、ここは相談や確認を推奨。
特許庁関係のや弁理士さんはビジネスに関しては言ってもわからないので、自分(または自分の会社)がどこに向かっているのかを把握しておき、説明できるということはすごく大事です。例えば、今は被服系のビジネスだけど、個人ブランディングしてるし、いつかセミナーやるだろうな、とか。書籍化狙ってるとか。個人事業で行っている別ジャンルと統合する予定、とか。そういう場合は区分1つだけにおさまらなかったりするので。
最初に自分と似た業種の商標を取得している人をinpitのサイトなどで探してみて、どんな区分、役務で申請しているか見てみるのも一つの参考となるとおもいます。
————————————-
送料については後述します。
設定登録料(商標権が発生)
5年分か10年分か、いくつの区分を申請するのかによります。本来10年分のものを、5年で分割納付という形のようです。
設定登録料(存続期間10年分) | 区分の数 × 28,200円 |
設定登録料の分割納付(5年間) | 区分の数 x 16,400円 |
更新登録料(10年分) | 区分の数 × 38,800円 |
更新登録料の分割納付(5年間) | 区分の数 × 22,600円 |
こんな感じで、ざっくり言うと、支払いは2回に分かれます。
1度目は登録を「申請する」ためにかかる手数料。
2度目は申請審査が通って、登録しましょうとなった時。5年、10年ごとに更新料がかかると考えていいでしょう。
本案件は、まだ審査が通ってないので2度目の支払い終わったら追記予定。
登録したい商標は取得可能なのか確認する
では、商標登録の準備に入ります。
特許情報プラットフォームにアクセスします(通称:inpit(インピット)と言うらしい)。
▶︎ 特許情報プラットフォーム
ここでのポイントは「必ずカタカナで検索する」こと!!!
出典:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/
基本的に「読み方(音)」が同じだとNGっていう見解みたいです。
部分的にかぶっている場合は、担当によって通ってしまうこともあるし、難しそうな場合はそれなりの対処方法がある場合があるので、気になったらどんどん電話でも聞いてみてください。結構いろいろ教えてくれます。
同じ音でも、区分が全くかぶっていなければ取得可能です。希望の商標を検索してみて、区分がかぶっていないかもチェックしてみてください。
アホな自分は漢字で検索していて「イケる♪」と思いこみ、皆を巻き込んだミスがあります。。。
商標登録申請書類をゲットする
商標登録したいキーワードが、まだ申請・取得されていないのを確認できたら、商標登録申請書類をインターネット上からダウンロードします。
特許庁のウェブサイトに行きます。
右サイドバーの中位に「知的財産相談・支援ポータルサイト」のバナーがあるのでクリック
「知的財産相談・支援ポータルサイト」のサイトへ行きます。
左サイドバーの「参考資料」から
「各種申請書類一覧(紙手続の様式)」のページ内に雛形があります。
ロゴで申請する場合と、名称のみ(標準文字)で申請する場合のタイプがありますのでご注意。
以下はロゴの場合の商標申請用フォーマットです。
ググってみたりしたんですが、たくさん調べるの疲れたし、ダウンロードの場所すら、いまいちよくわからない自分は、「知的財産相談・支援ポータルサイト」に行った時点で、すぐ電話しました(笑)
電話番号:03-3581-1101
その時の担当の方がいい人で、ダウンロードのあと、次項の書き方まで全て教えてくれました。
※ サイト内に書類の書き方や郵送先まで書いてあるページがあります。
商標登録申請書類を書類を作る
書類をダウンロードしたら、Wordで編集します。
入力項目を埋めていきます。
上から行きましょう。。。
と言いたいところなんですが、こういうの得意な方はオンライン/オフラインでマニュアルもあるので見ながらやってもいいと思います。
オンラインマニュアル参考 ▶︎ 出願書類の書き方ガイド(知的財産相談・支援ポータルサイト)
事前調査や
書類作成方法のページもあります。
▲ いうてもこの書類は知的総合支援窓口で頂いた。。。特許庁にもあるのかもしれません
が、電話でも書き方を教えてくれますし、最初に電話した産業財産権相談窓口から案内される番号に送ればFAXで内容チェックしてくれます。でもあくまでも書式として正しいかどうかのチェックなので、申請する側の意図とのすり合わせ度は低めです。
書類作成のときに、どっちにしても必要かもしれない豆知識、書いておきます。
ポイント
ロゴ画像は、カラーがよければカラーでいいらしい。名称のみ登録する場合はロゴは必要ありません。画像ファイルのjpgは真っ黒になってしまうので、pngで対応しました。なぜかは不明です(Macのwordで作成)。
役務の区切りの句読点「,」は全角必須。しかも「、」じゃなくて「,」(後でここだけ修正しましたっていうご丁寧な通知がきた 2017年8月26日)。
区分によって役務の上限数が決まっているので注意。上限数を超えたらNGのものがある(ただし例外もあるようなので、その場合は専門家へ問い合わせしてください)。
代理人申請をする場合、出願人の電話番号欄はトル、代理人住所、氏名、電話番号を追加。印鑑は代理人が捺印。
「印」の印はトル。捺印はどこにも被らないように、名前の隣の空白スペースに押す(→一発目、印の上に堂々と押して出しましたw)。
余白はいじらない。フォーマット通りの文字数、フォント数などを推奨(→2枚にしたくなくて余白をいじったのはわたしですw)
FAXで送ってOKが出たらいよいよ発送です。
商標登録申請書類を書類を発送する!
まず、特許印紙を買います(収入印紙ではありません)。
◉ 今回の特許印紙代 ◉
12,000円 × 2部 = 24,000円
印紙自体は大きめの郵便局に行けばあるそうです。窓口は「郵送」で販売しています。
ここでの注意点は「12,000円を2部」と言うこと。「24,000円分ください」と言うと20,000円の印紙を渡されることがあるそうです(これも電話で教えてくれました)。
先ほど作成した書類に貼ります。
A4ファイルに入れて、A4封筒に入れて封をしたら「書留」で発送。
書留の種類は
・簡易書留:5万円まで補償
・一般書留:10万円まで補償
今回は5万円以内の「簡易書留」を選択し、450円の送料がかかりました。
参考サイト ▶︎ 書留(郵便局)
後で別窓口の方に聞いたら、特許庁に届いていても内部で書類が迷子になり、書留だったから見つかったという事例があるそうです。証明が残るもので、保証がつく郵送方法がおすすめ。
これで発送が完了しました(2017年7月27日)。
電子化手数料を支払う
後日、電子化手数料の払込取扱票が届くので、支払います。うちには1週間くらいで送られてきました(2017年8月3日)。
登録申請から30日以内に支払わないと、申請がなかったことになってしまうらしいので、ここはきっちり払っておきましょう。
郵便局で支払いをします。
この日は2枚分だったので1,900円(電子化手数料1枚分)+80円(払込手数料)=1,980円×2= 3,960円でした。
捺印済みの控えを送る場合は窓口で行うらしいのですが、半分に切って、郵便局のATMで支払う方が手数料が安く済む(80円)そうです(2017年8月7日)。
出願番号通知が届く
「出願番号通知」なるものが届きました。
(2017年8月16日)
この時点でinpitでは「出願番号」のみで検索ヒットしますが、内容はまだ掲載されていません。
識別番号通知が届く
数日後「識別番号通知」が届きました。
(2017年8月18日)
これは後日問い合わせしたら
- 1人に1つ付与される番号(マイナンバーやIDのようなもの)
- 出願人と代理人がいる場合は、それぞれに付与される
- 名称と住所が付与されているため、変更する場合はこちらの識別番号を提示する(住所変更、名義変更)
- いくつ案件を提出していても、すべての案件は識別番号に紐付けされている
ということでした。
代理人である自分の氏名と住所、出願人の氏名と住所それぞれの識別番号の通知がきた、ということです。
この時点でも「出願番号」のみで検索ヒットしますが、内容はまだ掲載されていません。このあと問題がなければ(なければですよ)無事登録が完了し「商標登録証」(賞状みたいなやつ)が届きます。申請したものごとに、登録第◯◯◯◯◯◯◯号という号数も与えられます。
特許庁に物申す
また別記事で書くかもしれませんが、商標登録についてかなり憤りを感じることがありました。
この商標ってシステムって、ピコ太郎の商標登録事件があった時も思ったのですが、関係ない他人が申請、取得できるのがまずちょっと変なんですよね。
今回自分でやってみて知ったけど、申請するのに代理人の関係性の確認とかしないし、委任状もないんです。「早い者勝ち」で取得できた側が権利を主張できるっていう。
その人が偽物とか、パクリとか、ピコん時みたいに関係ない会社が自分の私腹を肥やすためににやっているってわかっても、それを保護するんですよね、国は。ってことでいいんでしょうかね。どうなんでしょう?
特許庁側からすると、とりあえず申請を受ける件については「調査のしようがないんで〜〜」っておっしゃってましたけど。
申請の時にろくに調査もせずに、本物が後から来ても「つづり(読み方)被ってるので受け付けません」って、それなんか違くない????
そんなんで「経済及び産業の発展を図る」って、それは真の発展に繋がるんすかね・・・?
と一瞬アツくなり、そんな競争を煽るようなシステムはまるごと潰れてしまえばいいのに、とまで思っちゃいました(すぐバルス思考になる w)。
本当の意味で人類の発展を考えるなら、そこんとこなんとか改善よろしく頼みます、特許庁。
参考記事 ▶︎【朗報】「PPAP商標登録問題」が解決! 特許庁が半年前に “一部の出願人” に対する声明を発表していた!!
これ、実際は解決とまではいってないらしいです。
まとめ
お疲れ様でした。手続きとしては以上です。
文頭で触れましたが、途中FAXでチェックの時点で重大な事件に気づき、後日それを相談するために案内された「知財総合支援窓口」に行きました。
ド素人なら、電話だけで聞くより足を運べるなら窓口へ行ったほうが絶対にいいと思いました。知識量も違うし、親身になって教えてくれたり、一緒に書類作ってくれたり、対面はやっぱり違う。
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商標じゃなくても、特許の相談もできるみたいですよ。
Nozomi.
このブログでご紹介・おすすめしているリラックスショーツ・リラックスブラは主に「はごろもランジェリー」の型紙を使用しています。2500部以上の販売数を達成した、某ふんどしパンツの型紙企画制作経験から作られた型紙です。
従来の、魅せる為の下着、補正する為の下着とは別ジャンルの「リラックスする為の下着」それが「リラックスランジェリー」です。補正力はありませんが、自分で調整できる作りで、余分な締め付けがない為、緊張した体を緩めるとして支持を集めています。
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